解説

貸出債権市場の活性化に向けた新たな取引プラットフォーム

金融機関のスムーズな信用リスク取引を可能にする環境整備を推進

東京金融取引所 専務 /山下 伸一

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東京金融取引所は今年6月、信用リスク取引プラットフォームの運営を担う子会社「信用リスク管理基盤」を設立した。これにより金融機関が貸出ポートフォリオを調整するための「債権譲渡取引」などの信用リスク取引に係る情報共有の場を提供し、貸出債権市場の流動性向上を促す。本稿では、貸出債権市場の意義や本邦の現状を整理した上で、新たな取引プラットフォームに期待する役割と今後の展望について解説する。

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やました しんいち
87年京都大学経済学部卒、三和銀行(現三菱UFJ銀行)入行。主に資金証券為替部門で勤務。07年東京金融取引所入社。09年CFD上場準備室長、11年市場部長、16年執行役員証拠金市場部長、19年常務執行役員リテール開発部長兼新規事業開発室長、21年常務取締役を経て、23年6月から現職。24年6月から信用リスク管理基盤代表を兼務。