解説

【注目の論点】金融機関における内部監査の高度化への期待と課題

取り組みが先進的な金融機関と発展途上の金融機関には顕著な差

金融庁 総合政策局長 /屋敷 利紀

  • facebook
  • twitter
  • LINE
  • 印刷

金融庁は2024年9月、「金融機関の内部監査の高度化に向けたモニタリングレポート(2024)」を公表した。内部監査の高度化に関して大手銀行グループや地域銀行、証券会社、保険会社に実施したモニタリング結果と共に、金融庁の問題意識・期待水準を取りまとめたものだ。本稿では、そこで明らかにした内部監査の高度化に向けた課題と今後のモニタリング方針を解説するとともに、内部監査の成熟度水準に関する私見を紹介する。

本記事をお読みいただくには
会員登録と購入が必要です。
月額会員の方はログインすると、
続きをお読みいただけます。

まだ登録されていないお客様

パスワードを忘れた方はこちら

やしき としのり
89年京都大学文学部卒。95年米イェール大学経営大学院修了、米国公認会計士登録。89年日本銀行入行。98年大蔵省金融企画局、00年金融庁総務企画部、08年検査局企画・情報分析室長、15年総務企画局マクロプルーデンス総括参事官、18年総合政策局参事官、審議官を経て24年から現職。