新聞の盲点

検査マニュアル時代に回帰か、資産査定に乗り出す金融庁の真意

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金融庁は新事務年度の金融行政方針を公表した。注目すべきは、金融機関の信用リスク管理態勢を検証するため、必要に応じて個別債権の資産査定も辞さない姿勢を示したことだ。従前のチェックリスト方式の検査には先祖返りしないと説くが、金融検査マニュアルの廃止から5年弱を経て、あらためてモニタリングの在り方が試されている。一方、金融機関の現場でも、信用保証付きの融資への依存度が高まり、与信管理・資産査定のノウハウの醸成は一筋縄でいきそうにない。

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