特集勢い増す預金獲得

獲得競争が活発化するコロナ禍後の金融機関の預金動静

「デジタル化」「法人取引」「広域展開」への対応がカギ

日本格付研究所 審議役 /炭谷 健志

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わが国でも市場金利が上昇するなか、預金金利との差であるスプレッドを相応に確保できる状況が到来し、預金は利益の源泉としての機能を取り戻しつつある。今後、預金獲得競争の活発化は避けられず、破格の金利で勝負するプレーヤーも目立ち始めている。預金獲得競争をリードするのは、デジタルの利便性で利用者の支持を得るインターネット専業銀行や、法人預金を含め多様な資金を取り込むメガバンク、ネット活用も絡めて越境展開する地方銀行・第二地方銀行になりそうだ。

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すみたに けんじ
02年から20年間、銀行等格付けに従事。並行して格付けプロセス・基準の整備、当局対応にも長く携わった。CCOを兼務。