日本格付研究所 審議役 /炭谷 健志
日本格付研究所 審議役 /炭谷 健志
投稿日2024.09.13. /週刊金融財政事情 2024年9月17日号
わが国でも市場金利が上昇するなか、預金金利との差であるスプレッドを相応に確保できる状況が到来し、預金は利益の源泉としての機能を取り戻しつつある。今後、預金獲得競争の活発化は避けられず、破格の金利で勝負するプレーヤーも目立ち始めている。預金獲得競争をリードするのは、デジタルの利便性で利用者の支持を得るインターネット専業銀行や、法人預金を含め多様な資金を取り込むメガバンク、ネット活用も絡めて越境展開する地方銀行・第二地方銀行になりそうだ。
すみたに けんじ
02年から20年間、銀行等格付けに従事。並行して格付けプロセス・基準の整備、当局対応にも長く携わった。CCOを兼務。
掲載号 /週刊金融財政事情 2024年9月17日号