解説

日銀による国債購入の減額を踏まえた政府の債務管理の在り方

金利急騰への対応には、望ましい発行量への真剣な議論にも期待

東京大学 特任准教授 /服部 孝洋

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日本銀行が国債購入の減額を決めたことで、国債市場に対する注目が高まっている。政府は民間への国債供給量の増加を踏まえ、金利リスクを抑えられる変動利付国債の発行を検討していると報じられている。「グリーニアム」が期待できるGX経済移行債の発行も今年開始した。今後、正しい水準への金利上昇に伴い、わが国における望ましい国債発行量に関する真剣な議論が広がることに期待したい。

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はっとり たかひろ
82年生まれ。08年一橋大学大学院経済学研究科修了、野村証券入社。16年財務省財務総合政策研究所を経て20年から東京大学。専門はファイナンス、応用計量経済学、マクロ経済学。経済学博士(一橋大)。