特集加速する人的資本経営

プログレスレポートが示す、地域銀行を巡る人的資本の実態

金融仲介機能の発揮へ、各行による不断の取り組みを期待

金融庁 監督局 銀行第二課長 /小野 浩司

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少子高齢化や人口減少など、地域銀行を取り巻く経営環境は厳しさが続く。そうしたなか、持続可能なビジネスモデルの構築のカギの一つが、価値創造の源泉となる人的資本だ。金融庁は2022事務年度に、地域銀行に対して人的資本に着目したアンケート調査を実施し、同事務年度の「金融仲介機能の発揮に向けたプログレスレポート」(以下、プログレスレポート)で、その結果を公表した。公表した内容を踏まえて地域銀行との対話を重ね、そこから得た示唆を23事務年度のプログレスレポートで明らかにしている。本稿では、直近2年間のプログレスレポートを踏まえ、地域銀行における人的資本の実態について概説する。

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おの こうじ
東京大学経済学部卒。98年大蔵省入省。08年金融庁監督局銀行第二課課長補佐、16年金融庁総務企画局総務課人事企画室長、19年経済協力開発機構(OECD)租税センター参事官、23年財務省主計局主計官などを経て24年7月から現職。