インドは2023年に人口が世界最多となり、同年のGDP(国内総生産)成長率は8.2%と日本の同1.9%を大きく上回る(国際通貨基金調べ)。そうしたなか、日本のメガバンクグループ3社がそろい踏みでインドのノンバンクに出資する展開となっている。成長の果実を求めて投資が相次いでいる状況だ。
インドでは、今後も中長期的にリテール金融の市場拡大が見込まれる一方、安定した資金調達に向けた体制構築や、複雑な法規制への対応など課題もある。産業・雇用構造として、製造業部門の脆弱さや若年失業率の高さにも留意する必要がありそうだ。
掲載号 /週刊金融財政事情 2024年8月6日号