解説

グローバル調査で浮き彫りになる日本のKYC効率化の重要性

顧客体験の向上にもつながるAI技術の活用で人的資本の最適化を

フェナーゴ 市場開発部長 /チェンギス・キアミル

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近年、マネー・ローンダリングおよびテロ資金供与といった犯罪の複雑化・グローバル化が深刻さを増している。銀行はマネロン等のリスクを特定・評価して対策を講じることが求められており、特に海外送金等の国際業務を行う銀行においては、KYC(本人確認)の重要性が高まっている。ただ、労働集約的なKYCプロセスは、収益性や顧客サービスに悪影響を及ぼしかねない。本稿では、当社が日本を含む世界6カ国を対象に行ったKYC業務の実態調査から、日本のKYCの現状と課題を考察する。

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Cengiz Kiamil
HSBCに6年以上在籍。シンガポールのスタンダードチャータード銀行を経て21年8月から現職。戦略部門統括を担当。金融サービス業界のデジタル戦略やイノベーションの経験に加え、商業銀行、コーポレートバンクの豊富な専門知識を持つ。