昨年10月の大規模障害で中断していた全国銀行データ通信システム(全銀システム)の更改に向けた検討が、再び動き出している。次期(第8次)全銀システムの目玉の一つが、受取人の口座名義を確認した上で送金できる機能の実装だ。現状ではNTTデータが提供する同様の機能を、全銀システム自体に取り込むもので、資金移動業者の参入促進の切り札にもなり得る。ただ、機能の拡充を巡っては意見の相違が見られるほか、銀行サイドで費用負担を巡る懸念もくすぶる。
昨年10月の大規模障害で中断していた全国銀行データ通信システム(全銀システム)の更改に向けた検討が、再び動き出している。次期(第8次)全銀システムの目玉の一つが、受取人の口座名義を確認した上で送金できる機能の実装だ。現状ではNTTデータが提供する同様の機能を、全銀システム自体に取り込むもので、資金移動業者の参入促進の切り札にもなり得る。ただ、機能の拡充を巡っては意見の相違が見られるほか、銀行サイドで費用負担を巡る懸念もくすぶる。
掲載号 /週刊金融財政事情 2024年7月9日号