解説

主要行5グループの2024年3月期決算分析

良好な事業環境を背景に業績見通しには経営陣の自信も

野村証券 エクイティ・リサーチ部 金融チーム・ヘッド /高宮 健

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2024年3月期の主要行決算は、想定以上に良かったと筆者は評価している。24年3月期実績に加え、25年3月期会社計画も想定を上回る内容であった。内外大企業部門を中心に顧客部門収益が堅調に推移したことに加え、マクロ環境の好転による国内預貸金業務の改善も寄与した。今回の決算は、引き続きミクロの経営努力とマクロの環境好転がうまくかみ合った好決算であった。そうしたなか、中長期的な観点では「顧客価値=企業価値」の視点に立った成長戦略が求められよう。

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たかみや けん
92年慶應義塾大学法学部卒、東京銀行入行(横浜支店配属)。スペイン留学(サラマンカ大学、バルセロナ大学)・勤務などを経て、00年野村アセットマネジメント入社。クレディ・スイス・ファースト・ボストン証券、みずほ証券を経て、09年野村証券入社。