特集進む性的少数者対応

独自調査で見えた「SOGI」対応の厳しい現状

性的マイノリティーが直面する課題の「自分ごと化」が先決

みずほリサーチ&テクノロジーズ 社会政策コンサルティング部 主任コンサルタント /堀 菜保子

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昨今、企業に対し、性的マイノリティーの人への対応を含む人権尊重の取り組みがより強く求められるようになっている。当社は昨年の秋から冬にかけて、地域金融機関とその従業員を対象にした独自調査を実施した。その結果、社内の性的マイノリティーの人への対応や、個人顧客・取引先企業に向けた取り組みは十分とは言い難い状況にあった。金融機関はこうした厳しい現状を、命や尊厳に関わる課題として重く受け止め、対応を進めていくことが不可欠だ。業界団体も巻き込み、金融業界全体で取り組みの底上げを図る必要がある。

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ほり なほこ
17年東京大学教育学部卒、日本放送協会(NHK)入社。アナウンサーとして、LGBTQ+、障害、ドメスティック・バイオレンス(DV)、性被害、先住民族など、人権に関わる取材・発信に尽力。23年4月から現職。