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日本企業が抜け出せないコストダウン経営の罠

株高は外部要因に過ぎず、企業は人材を軸にした経営への転換を

京都大学 名誉教授 /川北 英隆

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今年2月、日経平均株価が史上最高値を更新した。1989年12月末につけた高値を更新するのに34年2カ月余の年月を要したことになる。その後、日経平均株価は4万円の大台に乗せたが、現在はその水準を割り、調整局面にある。現時点の株価は妥当な水準なのか。妥当だとすれば何が株価を押し上げたのか。企業の価値向上に求められる要素を読み解く。

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かわきた ひでたか
74年京都大学経済学部卒、日本生命保険入社。資金証券部長、取締役財務企画部長などを務め、03年退職。中央大学、同志社大学を経て、06年から京都大学大学院経営管理研究部教授。16年退職、京都大学名誉教授。同年以降も同大学にて研究と教育を続け、現在は成長戦略本部に所属する。公的年金の資金運用委員会の委員などを務める。専門は証券市場論、証券投資論。経済学博士。近著に『「市場」ではなく「企業」を買う株式投資【増補版】』(21年、金融財政事情研究会)など。