特集躍り出る事業再生ファイナンス

再生ファンドが描く中小企業再生の新たなアプローチ

早期着手によりスポンサーへの「身売り」とは別の解決策を提示

ロングブラックパートナーズ 代表 /牛越 直

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2024年4月に「中小・地域金融機関向けの総合的な監督指針」が改正された。コロナ禍以降の中小企業向け政策は、資金繰り支援から経営改善・事業再生支援に移行している。その中で金融機関には、事業者の変化の兆候を把握してプッシュ型で提供可能なソリューションを示すことで、事業者の早期改善を促すことが求められることとなった。本稿では、私的整理の最新動向を俯瞰しつつ、金融機関にとって中小企業の再生を推進する有力なプッシュ型ソリューションの一つとして、事業再生ファンドの活用について紹介したい。

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うしこし ただし
監査法人トーマツ、PWCFAS(現PwCアドバイザリー)を経て、08年ロングブラックパートナーズを設立。12年に中国銀行と「おかやま活性化ファンド」設立。16年に北洋銀行と「北海道オールスターファンド」の運営開始。グループ全体のファンド累計規模は444億円。事業再生実務歴21年。