解説

【注目の論点】やや遅きに失したが歓迎すべき日銀「異次元緩和」の終焉

マイナス金利解除の影響は限定的、7月の追加利上げを見込む

バークレイズ証券 調査部長 チーフ・エコノミスト /馬場 直彦

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日本銀行は3月18、19日の金融政策決定会合で、マイナス金利政策やイールドカーブ・コントロールを中心とする「異次元緩和」を終了した。過度の円安や国債市場の機能不全など、数々の副作用をもたらした極端な金融緩和政策から、正常化に向けた第一歩を踏み出したといえよう。今後は将来の金融政策運営のためにも、10年以上にわたった大規模な金融緩和の総括が不可欠だ。

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ばば なおひこ
慶應義塾大学経済学部卒、92年日本銀行入行。99年米カリフォルニア大学バークレー校にて経済学博士号を取得。金融システム調査チーム、金利モニタリングチーム総括、国際決済銀行(BIS)を経て、11年ゴールドマン・サックス証券入社。24年1月から現職。