特集世界が注視する米国

「報復」を掲げるトランプの再選が揺るがす米国の民主主義

国際社会の未来そのものを問う今年の大統領選挙の行方

津田塾大学 学芸学部 国際関係学科 教授 /西川 賢

  • facebook
  • twitter
  • LINE
  • 印刷

今年11月に実施される米国大統領選挙が大きな注目を集めている。現状のまま共和党の予備選挙が推移すれば、トランプ前大統領が大統領候補に指名される可能性が高く、民主党の予備選挙を勝ち抜く公算が大きいバイデン大統領に対しても優位な状況にある。現実味を帯びるトランプ再選のシナリオは、経済政策や外交・安全保障政策にとどまらず、自由で開かれた国際秩序の礎でもある米国の民主主義そのものを大きく揺るがすリスクをはらんでいる。

本記事をお読みいただくには
会員登録と購入が必要です。
月額会員の方はログインすると、
続きをお読みいただけます。

まだ登録されていないお客様

パスワードを忘れた方はこちら

にしかわ まさる
専門は政治学・比較政治学、計算社会科学。博士(法学)。一橋大学客員准教授、九州大学客員准教授、慶應義塾大学訪問教授等を経て現職。主著に『分極化するアメリカとその起源』『社会科学研究者のためのデジタル研究ツール活用術』『ビル・クリントン』など。