解説

流動化する世界情勢から読み解く地政学リスクの焦点

最大の注目点は11月の米大統領選、ウクライナ・中東情勢にも影響

国際政治学者 /和田 大樹

  • facebook
  • twitter
  • LINE
  • 印刷

世界的に“選挙イヤー”といえる2024年は、台湾の総統選挙で幕を開けた。中国の政治圧力を跳ね返す結果となり、今後も台湾と中国の緊迫状態は続く公算が大きい。11月に大統領選を控える米国では、トランプ大統領の再選が意識されており、中国との対立が一層深まる可能性も出てきた。ウクライナではロシアの侵攻が依然として続くなか、欧米による支援は下火になりつつある。イスラエル・パレスチナ紛争もやむ気配はない。本稿ではそれぞれの現状を分析し、注視すべき地政学リスクを読み解く。

本記事をお読みいただくには
会員登録と購入が必要です。
月額会員の方はログインすると、
続きをお読みいただけます。

まだ登録されていないお客様

パスワードを忘れた方はこちら

わだ だいじゅ
研究者として国際安全保障論、国際テロリズム論などを専門とするとともに、実務家として海外進出企業への地政学・経済安全保障コンサルティングに従事。テロ対策分野では、これまでに警察庁や防衛省、内閣情報調査室などへ助言、講演などを行う。14年に日本安全保障・危機管理学会奨励賞を受賞。Strategic Intelligence代表。日本カウンターインテリジェンス協会理事、ノンマドファクトリー社外顧問、清和大学非常勤講師などを兼務。