特集活路を開く地銀のデジタルバンク

BaaSの拡大で銀行事業を覚醒へ

〈インタビュー〉口座獲得の「1,000円」は高いマーケティングコストではない

みんなの銀行 頭取 /永吉 健一

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ふくおかフィナンシャルグループ(FG)傘下のみんなの銀行はスマートフォンに慣れ親しんだ若年層の獲得を目指し、「日本初のデジタルバンク」といった触れ込みで2021年5月に銀行サービスを開始した。現在、現金をプレゼントする口座開設キャンペーンが功を奏し、20~30代を中心に80万口座以上を獲得している。一方、22年7月に開始した個人向けローンの残高をうまく積み上げられず、黒字化は27年度まで先送り。不良債権比率が6%以上に上るなど、信用コスト面でも課題を抱えている。事業開始から2年半以上が経過した今、みんなの銀行はどのような展望を描いているのか。永吉健一頭取に話を聞いた。(編集部)

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ながよし けんいち
95年九州大学法学部卒、同年福岡銀行入行。審査部、経営企画部を経て、16年ⅰBankマーケティングを設立し、代表取締役。21年5月にみんなの銀行のサービスを開始し、22年4月から現職。ふくおかFG執行役員を兼任。