SBI証券と楽天証券が9月末以降、相次いで日本株の売買手数料をゼロにしたことにより、ネット証券業界が揺れている。10月4日には、マネックス証券がNTTドコモの子会社になると発表し、業界にさらなる激震が走った。
SBI証券の手数料ゼロ化に追随した楽天証券にも異変が見られる。11月9日には、資本業務提携を結んでいるみずほ証券から約870億円の追加出資を受け入れるとともに、東京証券取引所に申請していた上場計画を取り下げることを発表した。
今後は、独立系ネット証券として残る松井証券の出方も注目される。SBI証券が仕掛けた「ゼロ革命」。その影響が本格化すれば、ネット証券業界ではさらなる再編が巻き起こる可能性もある。