個人顧客との非対面チャネルとしてスマホアプリの重要性が増している。2022年のスマートフォンの保有世帯は90.1%に達し、パソコンの69.0%を大きく上回った(総務省「令和4年通信利用動向調査」)。個人におけるモバイル端末の保有状況でも、スマートフォンは77.3%と増加傾向が続く。コロナ禍をきっかけに非対面取引が急速に浸透し、顧客と銀行の接点はリアルからデジタルへと移行しつつある。店舗では顧客との接点が保ちづらくなるなか、銀行界ではアプリの刷新や機能拡充の動きが相次ぐ。
掲載号 /週刊金融財政事情 2023年11月7日号