解説

全銀行・監督当局に適用されるバーゼルコアプリンシプルの改訂

環境変化に対応し銀行の健全性規制・監督枠組みをアップデート

日本銀行 金融機構局 国際課 企画役 /中村 慎太郎

日本銀行 金融機構局 国際課 企画役 /松岡 正洸

金融庁 総合政策局総務課 国際室 課長補佐 /渥美 予史斗

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世界中のすべての銀行および銀行監督当局に幅広く適用される「実効的な銀行監督のためのコアとなる諸原則」(バーゼルコアプリンシプル)が、12年ぶりに改訂される。今般公表された市中協議文書では、バーゼル3改革や気候関連金融リスク、金融デジタル化、ノンバンク金融仲介(NBFI)、マクロプルーデンス監督、オペレーショナル・レジリエンスといった重要テーマのすべてに触れるかたちで提案がなされている。本稿では、改訂作業に直接携わる立場から、市中協議文書の策定の経緯や背景、改訂案のポイントについて解説する。

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なかむら しんたろう
06年東京大学経済学部卒、日本銀行入行。11年米スタンフォード大学院修士。ロンドン事務所、金融市場局、金融庁出向(企画市場局総務課企画調整官)等を経て、21年から現職。

まつおか まさひろ
11年東京大学工学部卒、日本銀行入行。17年英ロンドン大学クイーンメアリー校経済学修士。国際局、ロンドン事務所を経て、23年から現職。

あつみ よしと
15年東京大学経済学部卒、金融庁入庁。21年英ユニバーシティー・カレッジ・ロンドン経済学修士。FinTechサポートデスクやマクロ分析等を担当した後、21年から現職。