特集明暗分かれる商業用不動産市場

ポストコロナで本格回復の兆しが見えてきた日本の商業用不動産

日銀の金融政策の行方が不動産価格を左右

賀藤リサーチ・アンド・アドバイザリー(不動産鑑定士・CMA) 代表 /賀藤 浩徳

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コロナで大打撃を受けたオフィスや店舗、ホテルといった商業用不動産市場に本格回復の兆しが見えてきた。コロナの5類感染症への移行や、入国制限の撤廃による訪日外国人旅行客の増加が店舗やホテルの業績改善に寄与している。一方、オフィスでは、コロナ禍によるテレワークの定着や、2023年以降の新築オフィスの大量供給が不安材料として危惧されている。本稿では、コロナ禍以降の商業用不動産の動向と今後の見通しを述べたい。

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かとう ひろのり
大手生命保険会社資産運用部門にて融資・審査、証券投資等を担う。MOF担としても活躍。外資系大手不動産サービス会社では、不動産コンサルティングとリサーチ部門のプレイングマネジャーとして活躍。13年11月に独立。不動産鑑定士、CMA。