東京大学 大学院経済研究科・経済学部 准教授 /仲田 泰祐
日本銀行は1990年代後半以降の日本経済を題材に、1年から1年半にわたって多角的レビュー(検証)を実施する。これにより、新体制の下で金融政策を運営するに当たって、長期的な視点で金融政策を評価・決定する手がかりとなるはずだ。一方、経済政策の両輪を成す財政政策については、依然として効果検証がなされないまま、政府が支出拡大の方向にかじを取っている。東京大学大学院経済研究科・経済学部の仲田泰祐准教は、財政政策でも検証の必要性を説く。(編集部)
なかた たいすけ
03年シカゴ大学経済学部卒。12年ニューヨーク大学経済学博士。カンザスシティー連邦準備銀行、調査部アシスタント・エコノミスト、FRB調査部主任エコノミストなどを経て、20年から現職。
掲載号 /週刊金融財政事情 2023年7月11日号