解説

独自指標で測定する地域金融機関の「創業支援」の地域貢献度

地域活性化にもつながる創業企業の雇用・給与・納税額の増加

京都大学 地域金融研究チーム /?原 清嗣

近畿財務局 理財部 金融監督官 /鈴木 啓嗣

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筆者らは2019年から、金融機関の企業業績への貢献度合いの数値化を目指し、企業データを用いて理論研究を行っている。この研究は、中小企業の経営に関するデータを活用して取引金融機関を評価しようという試みであり、その測定指標を「intelligence Bank index(i Bank index)」と呼んでいる。本稿では、京都信用金庫の「創業支援」について、i Bank indexを測定した結果から、地域金融機関の取り組みの成果を検証する手法としての有効性を考えたい。

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よしはら きよつぐ
経済学博士(京都大学)。京都大学研究員在籍時に金融機関の企業育成力を可視化する「i Bank index」で特許取得。金融庁との共同研究を経て21年に京都大学発ベンチャーであるデータ・ルーペ「京都大学地域金融研究チーム」を設立。東京商工リサーチアドバイザー、日本リスク・データ・バンク共同研究員。

すずき ひろつぐ
95年大蔵省(現財務省)入省。15年金融庁総務企画局政策課サイバーセキュリティ対策企画調整室長、18年近畿財務局京都財務事務所長などを経て、22年7月から現職。