解説

地銀の国内債券の含み損増加は運用体制を見直す好機

米銀2行の破綻は日本にとっても「対岸の火事」ではない

日本資産運用基盤グループ 投資運用ソリューション部長 /石田 淳

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2022年12月期決算における地域銀行の有価証券評価損益はさらに悪化した。特に国内債券の含み損が大幅に増加しており、今や外債や投資信託などの含み損と比肩する水準になっている。また、4月に発足する日本銀行の新体制下で金融政策の正常化が遅かれ早かれ進展することが予想され、さらなる含み損の増加も懸念される。地域銀行はいかにして運用体制やリスク管理体制を高度化していくべきか。

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いしだ じゅん
91年早稲田大学商学部卒、第一生命保険入社。01年興銀第一ライフ・アセットマネジメント出向。05年あおぞら銀行入行。06年以降、複数の運用会社で、国内外債券運用、クレジット運用、地域銀行向け国内投信運用に従事。22年から現職。