解説

道半ばのガバナンス改革──投票結果が示す次の課題

浮き彫りになる日本企業のガバナンス構造の弱点

日本金融監査協会 設立会員・代表 /碓井 茂樹

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日本のガバナンス改革は、会社法改正、コーポレートガバナンス・コード(CGコード)の制定・改訂を経て、政府主導で進展してきた。かたちの上では、社外取締役の選任が進み、委員会設置型の機関設計への移行も進展している。しかし、日本企業・金融機関がビジネスモデルを見直し、サステナブルな成長を実現できるガバナンスの態勢が固まったとは思えない。本稿では、日本金融監査協会が開催した大規模ウェビナーにおいて参加者向けに実施した投票の結果をもとに、日本の企業・金融機関がサステナブルな成長のために次に取り組むべき「ガバナンス改革」について考察する。

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うすい しげき
日本銀行金融機構局金融高度化センター在職中に日本金融監査協会を設立(11年3月)。ガバナンス改革と高度な専門人材の育成支援を続ける。