三菱UFJリサーチ&コンサルティング 金融戦略室プリンシパル /杉山 敏啓
三菱UFJリサーチ&コンサルティング 金融戦略室プリンシパル /杉山 敏啓
投稿日2023.03.10. /週刊金融財政事情 2023年3月14日号
近年の金融機関における国内有人店舗数の大量減少は、マイナス金利政策の影響による収益環境の悪化が直接的な要因であるが、デジタル化で来店不要の銀行取引が普及し、実店舗を減らせる素地が整ったという間接的な要因も大きい。これからの店舗戦略では、デジタルシフトを活用して拠点数を減らしつつ、残った実店舗が対顧客提案などの営業拠点としての役割に注力できるように、業務改革や経営資源配置を考えなければならない。
すぎやま としひろ
三和総合研究所入社、三和銀行事業調査部出向、UFJ総合研究所主任研究員、三菱UFJリサーチ&コンサルティング金融戦略室長を歴任。博士(経済学)、埼玉大学経済学会会員、江戸川大学教授。主著に『銀行業の競争度─地域金融への影響』(日本評論社)など。
掲載号 /週刊金融財政事情 2023年3月14日号