特集攻防 地銀勘定系システム

仁義なき戦いが始まった地銀勘定系システム

クラウドシステム共同化で地銀のシステム再編が加速か
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銀行ビジネスの「心臓部」とも称される勘定系システム。その勘定系システムを巡り、地方銀行で地殻変動が起き始めている。2022年11月、広島銀行が日本IBMの勘定系システムから離脱し、業界シェアで首位に立つNTTデータが運営する共同システムへの移行を表明した。NTTデータは地銀40行の共同クラウド化構想を打ち出しており、他社ベンダーからの移行に対しても積極的に門戸を開放して、システム加盟行の大同団結に乗り出す。一方、シェア2位の日本IBMも新たなシステム戦略を打ち出し、オープン化・クラウド化に対応したオーダーメードのシステム提供を目指す。シェア3位の日立とパブリッククラウドに強みを持つBIPROGY(旧日本ユニシス)がこの2強に挑み、新たに勘定系システム事業を展開するSBIグループも存在感を高めつつある。ベンダー各社の新戦略の下、コスト削減などを狙ったベンダー間をまたぐシステム移行が活発化するとみられる。

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