特集再起を図る大学ファイナンス

盤石な財務基盤を築き上げ、「世界と伍する研究大学」を目指す

〈インタビュー〉年々減少する運営費交付金、国立大学でもファイナンスが不可欠

名古屋大学 総長 /杉山 直

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日本の大学は資金不足により研究力低下が顕著になっている。資金が乏しければ、給与水準の高い世界の優秀な研究者を日本に呼ぶことは難しい。加えて、教員に対して研究に専念する環境を整備できないといった問題点も指摘される。こうしたなか、名古屋大学では盤石な財務基盤の構築に向けて動き始めた。2021年に政府主導で立ち上がった10兆円の大学ファンドにも申請する意向だ。名古屋大学はいかにして財務基盤を強化し、「世界と伍する研究大学」を目指していくのか──。杉山直総長に話を聞いた。(編集部)

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すぎやま なおし
86年早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了、89年広島大学大学院理学研究科博士課程修了。91年東京大学理学部助教授、96年京都大学大学院理学研究科助教授、00年国立天文台教授、06年名古屋大学大学院理学研究科教授、17年名古屋大学理学研究科長、19年名古屋大学副総長を経て、22年4月から現職(東海国立大学機構大学総括理事・副機構長も兼務)。