解説

銀行業界を「オワコン」にさせない人的資本経営

「付加価値を増やす」という同じゴールを労使で目指せ

コトラ 代表 /大西 利佳子

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先日、当社主催で金融機関の人的資本経営に関するセミナーを開いたが、その時の聴講者の質問では「日本の金融業界はオワコンが確定している」ことを前提にしている内容が少なくなかった。本来、他の先進国を見ても金融業は成長産業であるはずなのに、なぜ日本ではオワコンといわれているのか。金融業界は優秀な人材を集めてきたはずなのに、なぜ生産性が低下しているのか。金融業界へのプロ人材の紹介を祖業とする当社としては、金融業界の生産性が高まってほしい、日本を牽引してほしいと願っている。本稿では、主に銀行界を念頭に、金融業界の生産性向上の解決策を提起したい。

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おおにし りかこ
慶應義塾大学経済学部卒、日本長期信用銀行(現新生銀行)入行。長銀証券に出向しマーケット業務従事後、事業法人担当として、融資、金融商品アレンジ業務などを担当。新生銀行への行名変更後は、事業法人本部にて営業企画業務に従事。02年10月にコトラを設立し、現在に至る。