特集岐路に立つ日本銀行

株式市場を動かしてきた金融政策効果とETF出口戦略

出口戦略は既存の枠組みにとらわれず、長期視点でスキームの構築を図れ

野村フィデューシャリー・リサーチ&コンサルティング CIOマネジメント部 チーフ・ストラテジスト /北岡 智哉

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日本銀行は株価を意識して金融政策を運営すべきか──。この問いについて、日銀の金融政策が実態として日本の株式市場を左右してきたことを明らかにする。さらに日銀のETF買い入れを巡っては、株高効果とともに市場のゆがみも意識されるようになった。本稿では、これらの点を論じるとともに、日銀が保有するETFの出口戦略を比較・整理する。なお本稿で日本の株式市場という場合、指数構成に問題のある日経平均株価ではなく、TOPIXを用いることとする。

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きたおか ともちか
00年東京大学教養学部卒、野村証券入社。金融経済研究所にてストラテジスト。内外の証券会社でストラテジスト、エコノミスト、経済産業省調査専門職などを経て21年12月から現職。