解説

地方銀行の2022年9月期決算分析

預貸業務で復調の兆し、運用戦略は抜本的見直しが不可欠

トリグラフ・リサーチ 代表(SBIインベストメント執行役員) /大久保 清和

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上場地域銀行の22年9月期決算では、「伝統的銀行業務」の収益が拡大したほか、預貸ギャップ額と対日銀取引の縮小というバランスシート正常化の動きも見られた。一方、内外金利の上昇と株価下落の影響で包括利益が大幅な赤字に陥っており、地域銀行経営における有価証券運用業務の影響の甚大さを再認識させられた。今後、地域銀行にはリスク管理態勢も含めた「運用戦略」の抜本的な再構築が求められる。

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おおくぼ きよかず
中央大学卒、一橋大学大学院修士課程修了(金融戦略MBA)。野村証券、バークレイズ、JPモルガン、日本銀行などで34年間にわたって銀行業界の調査・助言業務に従事。13年にトリグラフ・リサーチ開業。16年からSBIインベストメント金融企画戦略担当執行役員兼務。