特集市場誕生! カーボンクレジット

試行取引ながら産声を上げた日本のカーボンクレジット市場

継続的なJ-クレジットの取引が成立、明らかに存在する取引所ニーズ

東京証券取引所 カーボン・クレジット市場整備室長 /松尾 琢己

  • facebook
  • twitter
  • LINE
  • 印刷

2050年のカーボンニュートラル実現に向けてGX(グリーントランスフォーメーション)の取り組みが重要性を増すなか、東京証券取引所は9月22日、取引所におけるカーボンクレジットの試行的な取引を開始した。経済産業省が2月に公表した「GXリーグ基本構想」を受けた取り組みであり、カーボンクレジットが取引所で売買されるのは国内で初めてとなる。本稿では、23年1月末までを予定している今回の試行取引の背景や制度概要、現時点での取引状況などを解説する。

本記事をお読みいただくには
会員登録と購入が必要です。
月額会員の方はログインすると、
続きをお読みいただけます。

まだ登録されていないお客様

パスワードを忘れた方はこちら

まつお たくみ
92年東京証券取引所入社。株式部、債券部債券総務課、大蔵省、証券保管振替機構、派生商品部、上場部、経営企画部を経て、総合企画部企画統括役(税制改正要望、政策提言等担当)。22年4月から兼任で現職。