解説

今なお日本経済に影響を与えるアベノミクスの功績と禍根

企業の6重苦は解消へ、過度の円安進行など新たな副作用も

明治安田アセットマネジメント チーフストラテジスト /杉山 修司

  • facebook
  • twitter
  • LINE
  • 印刷

アベノミクスの功罪を市場関係者の視点で振り返ると、功績は、当時日本企業が抱えていた6重苦からの脱却、多国間協定での貿易振興やSDGs/ESG投資の普及促進などがある。一方、禍根は、痛みの伴う労働市場改革や財政再建の先送り、円安の放置などが挙げられ、これらは岸田政権が取り組むべき喫緊の課題ともなっている。

本記事をお読みいただくには
会員登録と購入が必要です。
月額会員の方はログインすると、
続きをお読みいただけます。

まだ登録されていないお客様

パスワードを忘れた方はこちら

すぎやま しゅうじ
東京大学経済学部卒、日本銀行入行。景気調査等に従事後、社債格付けアナリスト(S&P)、ポートフォリオ・マネージャー(ドイチェ・アセットマネジメント)を経て現職。英国政府給付奨学生、LSE修士。