特集課題だらけの資産運用業界

プログレスレポートから読み解く資産運用業界に残る課題

重要視されている継続テーマは、この3年間で目立った進展が見られず

フィンウェル研究所 代表 /野尻 哲史

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岸田内閣が「骨太の方針」の中で「資産所得倍増プラン」を打ち出し、あらためて「貯蓄から投資へ」の取り組みが注目されている。本稿では、日本において資産収入による金融資産の積み上がりが弱い原因を考察した上で、過去3年間の「資産運用業高度化プログレスレポート」の要点を読み解きながら、私見を交えて業界等に残る課題を整理したい。

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のじり さとし
国内外の証券会社調査部、運用会社の投資啓蒙活動を経て、19年5月にフィンウェル研究所を設立。アンケート調査をもとに退職後のお金との向き合い方を資産運用だけでなく、勤労・移住からも分析し、啓蒙活動を行う。証券経済学会、行動経済学会などの会員のほか、18年9月から金融審議会市場ワーキンググループの委員も務める。著書に『IFAとは何者か』(金融財政事情研究会)など多数。