解説

グローバル大手行の「勝ち組」が示唆する邦銀のビジネスモデル

市場を絞った貸出モデルかトラバンシフトかの議論も重要に

アクセンチュア ビジネスコンサルティング本部 ストラテジーグループ マネジング・ディレクター /森 健太郎

アクセンチュア ビジネスコンサルティング本部 ストラテジーグループ シニア・マネジャー /袁 泉

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グローバルの金融環境は、米国を中心とした利上げに伴って良化しているものの、大手銀行と中小銀行との間のギャップは広がっている。グローバル銀行の「勝ち組」の傾向から見て取れるように、大手邦銀はオープンアライアンスや新しいテクノロジーの活用促進が求められるほか、トレードファイナンスの機会の争奪戦で勝ち抜く必要がある。中小銀行は差別化が急務であり、デジタル化の加速とテクノロジー人材の確保が求められる。本稿では、グローバルでのバンキングビジネスのトレンドや戦略をひも解き、邦銀のビジネス戦略のヒントを提示したい。

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もり けんたろう
一橋大学経済学部卒。97年富士銀行(現みずほ銀行)入行。03年アクセンチュア入社。メガバンク、政府系金融機関、地方銀行、証券、保険などにおいて事業戦略、新規事業立案、M&A、マーケティングアナリティクス等に従事。共著に『フィンテック 金融維新へ』(日本経済新聞出版社)。

えん いずみ
香港大学卒。みずほ銀行の法人営業部を経て、17年アクセンチュア入社。金融機関を中心に新規事業戦略、業務改革等戦略プロジェクトに従事。デジタル技術を活用した営業プロセス改革や新規事業立ち上げ等を担当。