新型コロナウイルスの感染が世界的に拡大して3年目に突入した。日本においては、まん延防止等重点措置が解除され、人々の往来が戻りつつあるものの、当行取引先の中核である中小企業の多くは、「コロナ禍3年目」での厳しい経営を強いられている。当行では各企業への資金繰り支援を中心に管理体制を構築し、経営改善支援も強化してきた。本稿では、当行取引先の業況などに触れつつ、コロナ禍で取り組んでいる再生事例を紹介する。