特集円安のジレンマ

アベノミクス緩和こそ国力を衰退させた「日本売り」の元凶

財政再建で早急に円安を止め、日本復活への道筋を描け

明治安田アセットマネジメント チーフストラテジスト /杉山 修司

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短中期の相場材料として日米金利差の拡大を見込む円安圧力が強まっている。だが、円安が止まらない真の元凶は、日本銀行に国債を大量購入させる財政ファイナンスで危機的な財政悪化を招いたアベノミクス緩和を9年間続けたことにあるとみている。円安進行を食い止めるには、岸田文雄政権が財政再建を断行し、東アジア諸国を含む対外諸国からの信頼を回復させるほかない。

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すぎやま しゅうじ
東京大学経済学部卒、日本銀行入行。外為平衡操作等に従事後、社債格付けアナリスト(S&P)、ポートフォリオ・マネージャー(ドイチェ・アセット・マネジメント)を経て現職。英国政府給付奨学生、LSE修士。