第一生命経済研究所 経済調査部 首席エコノミスト /熊野 英生
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世界的にインフレが高進する中で、各国の中央銀行が金融政策の引き締めに転じている。なかでも注目されるのが米連邦準備制度理事会(FRB)だ。しかし、ウクライナ侵攻の影響が多方面に作用しており、FRBが急いで政策金利を引き上げたとしても、インフレ圧力は思ったより沈静化しにくいかもしれない。本稿ではその背景について考えてみる。
くまの ひでお
90年横浜国立大学経済学部卒、日本銀行入行。00年第一生命経済研究所入社。11年から現職。専門は金融政策、財政政策、為替・長短金利、経済統計。
掲載号 /週刊金融財政事情