事業会社が金融機関の機能を組み込んでサービスを提供する「Embedded Finance（エンベデッドファイナンス＝組み込み型金融）が世界的に広がりを見せている。組み込まれる金融機能は決済のほか、口座開設や入金、与信にまで拡大し、よりシームレスに「埋め」込まれることで、ユーザーは高い利便性を得られるようになってきた。本稿では米国の事例をもとに、すべての企業をフィンテック企業にするエンベデッドファイナンスという新たな潮流を考えたい。