フィンテック業界でパイオニアといえる2015年創業のKyash(キャッシュ)。事業の柱は、個人向けに発行しているVISAプリペイドカードだ。20~30代を中心に少額かつ多頻度で、オンライン・オフライン決済ともに使われている。3月に発表した49億円の資金調達には、米決済大手ブロック(旧スクエア)が投資家として名を連ね、業界内外で話題を呼んだ。「日本のリテールバンキングはグローバルで周回遅れ」と語る鷹取真一社長は、社会のインフラとなる「デジタルバンク」に名乗りを上げる。(編集部)
たかとり しんいち
早稲田大学国際教養学部卒、三井住友銀行入行。 法人営業を経て、経営企画にて海外拠点設立や、金融機関との提携戦略担当として国内外の銀行モデルを研究。13年米系戦略コンサルファームに転籍し、日米拠点にてB to C向け新規事業に携わる。15年Kyashを創業し、現職。
掲載号 /週刊金融財政事情 2022年5月3日号