解説

先端技術「量子暗号」を金融システムに生かす日本発の挑戦

高度化するサイバー攻撃を見据え、金融実務への応用可能性を検証

野村ホールディングス デジタル戦略部 部長 /林 周仙

野村ホールディングス デジタル戦略部 ヴァイス・プレジデント /瀧川 孝幸

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野村ホールディングスは2020年12月、野村証券、情報通信研究機構(NICT)、東芝、日本電気(NEC)と金融実務における量子暗号の実用性検証のための共同研究を開始し、今年1月にその検証結果を公表した。本稿では、量子暗号の定義や意義に触れながら、今回の検証から得られた結果を紹介し、今後の量子暗号技術の可能性について考える。

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はやし ちかのり
東京理科大学理学部第一部応用数学科を卒業後、野村証券入社。支店および本社にてウェルス・マネジメントビジネスの営業と企画業務を経て、18年から現職。

たきがわ たかゆき
名古屋大学大学院情報科学研究科を卒業後、野村総合研究所、日本銀行、日本IBM、野村ホールディングスにて本社企画部署を経て16年から現職。