解説

主要行7グループの2021年9月期決算分析

コロナ禍の下でも堅調な決算、顧客部門利益が牽引

JPモルガン証券 市場調査本部 株式調査部 シニアアナリスト /西原 里江

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主要行の2021年9月期決算は、コロナ禍の下でも利益がコロナ前の水準を超え、堅調な進捗を示した。海外・国内の法人ビジネスが顧客部門の利益の成長を牽引したほか、アセットマネジメント(AM)ビジネスも利益成長の一つの柱となりつつある。22年を展望すると、世界的なインフレ圧力の高まりを受けて米国の利上げが想定されており、市場環境変化への対応が一つの注目点となろう。こうしたなか、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)と三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)は持続的な成長に向けて海外戦略の方針転換や加速化を打ち出しており、その効果が期待される。

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にしはら りえ
東京大学経済学部卒、日本銀行入行。金融機構局、国際局、ロンドン事務所等に在籍し、銀行モニタリング業務、国際業務に従事。みずほ証券を経て、16年JPモルガン証券に入社。20年金融審議会「銀行制度等ワーキンググループ」メンバー。日本証券アナリスト協会ディスクロージャー研究会委員(銀行部門)も務める。ロンドン・ビジネス・スクール修士。10~11年コロンビア・ビジネス・スクール日本経済経営研究所客員研究員。