第一生命経済研究所 経済調査部 首席エコノミスト /熊野 英生
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オミクロン株の出現は世界経済に再び不確実性を生み出している。オミクロン株が日本の防護壁を突破して、緊急事態宣言の再発令をもたらすなら、日本経済を下押しする材料になる。筆者のメインシナリオは、「再発令は回避できる」だ。影響が限定される場合、円安が進み、国内には輸入インフレの圧力が生じることになるだろう。
くまの ひでお
90年横浜国立大学経済学部卒、日本銀行入行。00年第一生命経済研究所入社。11年から現職。専門は金融政策、財政政策、為替・長短金利、経済統計。
掲載号 /週刊金融財政事情