コロナ禍の資金繰りが一息ついた今、中小企業が金融機関に対して融資以上に求めているのが「本業支援」だ。本業支援では、販路拡大などのニーズが強いが、同様に高いニーズがあるのが人材紹介だ。人材紹介業務に強みを持つ足利銀行は、コロナ前の2019年4月から同業務を開始し、今年9月末までに175件の紹介実績がある。最近では、コロナ禍で抱える課題を解消し得る高いスキルを持った副業人材のニーズが強く、経営コンサルティングやウェブマーケティングなどの専門人材を紹介するケースが増えている。こうした人材紹介の起点となっているのは、従来手掛けてきた「事業性評価」による課題把握だ。