特集カード会社の命運握る「IRF問題」

IRFの開示に備えて収益源の多角化を図る

〈インタビュー〉開示のタイミングが想定以上に早ければ「業界再編が起きるかもしれない」

クレディセゾン 社長 /水野 克己

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クレディセゾンは、イシュアー業務(カード発行・請求)とアクワイアラー業務(加盟店開拓・管理)を手掛けている。経済産業省の検討会では、インターチェンジフィー(IRF=イシュアーに対するアクワイアラーからの手数料)の開示に向けた議論が進んでいるが、実際に開示することになれば、加盟店手数料率の引き下げ圧力が高まり、アクワイアラー業務の収益低下を招くだろう。イシュアー業務の収益低下にもつながり、クレジットカード会員へのベネフィットを減らすことになりかねない。日本では、IRFの開示は時期尚早と考えるが、将来的な状況変化を見据えて業務の領域を広げ、収益の多角化を図っていく。

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みずの かつみ
92年北星学園大経済学部卒、クレディセゾン入社。05年セゾンカード部長、07年UCカード部長、13年取締役、16年常務取締役、20年取締役兼専務執行役員を経て、21年3月から現職。