クレディセゾン 社長 /水野 克己
クレディセゾン 社長 /水野 克己
投稿日2021.10.01. /週刊金融財政事情 2021年10月5日号
クレディセゾンは、イシュアー業務(カード発行・請求)とアクワイアラー業務(加盟店開拓・管理)を手掛けている。経済産業省の検討会では、インターチェンジフィー(IRF=イシュアーに対するアクワイアラーからの手数料)の開示に向けた議論が進んでいるが、実際に開示することになれば、加盟店手数料率の引き下げ圧力が高まり、アクワイアラー業務の収益低下を招くだろう。イシュアー業務の収益低下にもつながり、クレジットカード会員へのベネフィットを減らすことになりかねない。日本では、IRFの開示は時期尚早と考えるが、将来的な状況変化を見据えて業務の領域を広げ、収益の多角化を図っていく。
みずの かつみ
92年北星学園大経済学部卒、クレディセゾン入社。05年セゾンカード部長、07年UCカード部長、13年取締役、16年常務取締役、20年取締役兼専務執行役員を経て、21年3月から現職。
掲載号 /週刊金融財政事情 2021年10月5日号