解説

地方銀行の2021年3月期決算分析

通期減益もコロナ影響は軽微、企業債務への対応が中期的課題に

野村証券 エクイティ・リサーチ部 パンアジア銀行・金融リサーチヘッド /高宮 健

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2021年3月期の上場地銀決算は、第3四半期決算(3Q)までの流れを引き継ぎ、新型コロナウイルスによる影響は期初の想定よりも軽微にとどまり、会社計画対比で健闘した。顧客部門関連収益についても、資金利益、役務利益について四半期ごとにモメンタムが改善した。短中期的には与信費用を筆頭に、引き続きコロナによる影響がどの程度及ぶかに注目が集まろう。政府や金融当局による経営基盤強化の諸施策が地銀業界に競争を促すかにも注視が必要である。

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たかみや けん
92年慶應義塾大学法学部卒業、同年東京銀行入行(横浜支店配属)。スペイン留学(サラマンカ大学、バルセロナ大学)・勤務などを経て、00年に野村アセットマネジメント入社、クレディ・スイス・ファースト・ボストン証券、みずほ証券を経て、09年に野村証券入社。