解説

市場見通しに基づくポートフォリオで有価証券運用の高度化を

地域金融機関におけるRAFベースの経営構築の一助にも

野村証券 ポートフォリオ・コンサルティング部 ポートフォリオ課 /前川 悠仁

野村証券 ポートフォリオ・コンサルティング部 ポートフォリオ課 /石黒 悠里

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貸出金利回りの低下が続くなか、地域金融機関は有価証券運用にも注力し始めている。しかし、世界的な低金利化を背景に、期間収益獲得のための伝統的資産の「持ち切り運用」は困難となり、キャピタルや評価損益を含めた総合損益の考え方が重要性を増している。地域金融機関は、従来のリスクを抑制するバックワードルッキングな運用に加え、フォワードルッキングなポートフォリオ運営が求められる。そこで本稿では、市場見通しに基づく有価証券運用の手法を解説するとともに、具体例として当社が提供する運用モデルを紹介する。

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まえかわ ゆうじん
15年東京工業大学大学院総合理工学研究科修了、同年野村証券入社。エクイティ・リサーチ部エレクトロニクス・チームにて中小型株調査業務を経て18年8月から現職。金融機関の有価証券ポートフォリオ分析やリスク管理に関するアドバイザリー業務を担当。

いしぐろ ゆうり
17年東京工業大学理学部卒、19年東京大学大学院工学系研究科修了。同年野村証券へ入社して以来、金融機関のリスク管理および有価証券ポートフォリオ分析業務に従事。主に統計的な分析手法の開発などを担当。