特集消えるLIBOR、最後の闘い

対応急務!「ポストLIBOR」のドル貸出ビジネス

貸出金利がドル調達力を反映し、銀行の優勝劣敗が進む可能性も

三井住友銀行 経営企画部 部長 /折原 隆志

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LIBORの公表停止時期が確定したが、リスクフリーレートを参照する新規貸出に、どのように銀行の信用プレミアムを含む調達コストを反映すべきか、業界慣行が定まっていない。米国では同プレミアムを反映する指標構築の議論があるが、「LIBORのレプリカ」との指摘もあり、市場の信認を得られるかは未知数である。このままでは、各行が各々のドル調達力を反映させたプライシングを独自に行うことにより、貸出市場における銀行の優勝劣敗を加速させる可能性がある。

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おりはら たかし
88年上智大学外国語学部卒、三井銀行(現三井住友銀行)入行。為替資金部(ニューヨーク)、市場運用部、市場営業統括部、監査部などを経て、15年4月市場決済部部長、19年6月から現職。