解説

コロナで待ったなし、国立大学の改革を支える自主財源の拡大

東大債が示した国立大学法人の財源多様化の先にある経営の二分化

東京大学 総長室アドバイザー /酒井 吉廣

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東京大学が昨年発行した日本初の大学債は、国立大学法人の今後を議論する嚆矢(こうし)となった。しかし、国立大学法人の在り方を一くくりで考えるのは難しい。しかも、コロナ禍で社会全体の見直しが迫られるなか、各大学には独自の対応が求められている。ただし、国の予算への依存が限られてくるなか、独自の経営には「自主財源」の拡大が必要である。

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さかい よしひろ
85年日本銀行入行。信用機構室人事担当調査役、米国野村証券CSO、日本政策投資銀行シニアエコノミスト等を経て現職。著書に『CMBS(商業用モーゲージ証券)』(きんざい)等。ニューヨーク大学MBA、ボストン大学犯罪学修士。