特集親子上場・支配株主の功罪

少数株主や投資者が安心して投資できる一段の環境整備を検討

「従属上場会社における少数株主保護の在り方等に関する研究会」中間整理の概要

東京証券取引所 上場部企画グループ 調査役 /柴﨑 有紗

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東京証券取引所(以下、東証)では、支配株主を有する上場会社を巡る諸課題の検討、とりわけ上場制度における少数株主保護の枠組みの点検を目的に、今年1月に「従属上場会社における少数株主保護の在り方等に関する研究会」(以下、研究会)を設置し、研究会の議論の状況を9月1日付で「支配株主及び実質的な支配力を持つ株主を有する上場会社における少数株主保護の在り方等に関する中間整理」(以下、中間整理)として公表した。本稿ではこの中間整理について解説する。

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しばさき ありさ
慶應義塾大学法学部卒。12年東京証券取引所入社。入社後、株式部にて売買監理・制度企画、秘書室にて社長秘書役を経て、20年から現職。現在は、上場制度の企画等を担当。